
初対面の印象がよい人に安心することも、話し方が合わず距離を感じることもあります。ただ、その感覚だけで相手の誠実さや能力まで判断しないようにしたいと思います。
外見、声の大きさ、社交性、年齢、家庭の事情。そうした情報から人物像を急いで組み立てるより、仕事で確認できる約束と事実を見る。経営者として、その手順を大切にしたいと考えています。
印象と、確かめたことを分ける
「頼りになりそう」と感じたことと、「期限を守って必要な仕事を届けた」ことは違います。逆に、口数が少ないことは、意見や力がない証拠にはなりません。
評価や判断を言葉にするときは、いつ、どの場面で、何をしたかを確かめます。自分の解釈には、別の説明がないかも考える。分からないことを、分かったことにしない姿勢が必要だと思います。
小さく任せ、結果と対応を見る
信頼は、最初からすべてを任せるか、何も任せないかの二択ではありません。目的、範囲、期限、相談先をそろえて仕事を任せ、途中と結果を一緒に確かめる。その経験を重ねながら、任せる範囲を広げます。
情報へのアクセスや重要な判断にも、役割に応じた確認を置く。仕組みで確かめることは、相手を疑うためではなく、双方が安心して仕事を進めるためだと考えています。
うまくいかなかった後の行動も見る
約束が守れなかったとき、すぐに人格の問題へ結びつけない。条件が変わったのか、認識が違ったのか、支援が足りなかったのかを確認します。そのうえで、事実を説明する、影響を伝える、次の対応を実行するという行動を見ることが大切です。
同じ問題が繰り返され、説明や改善が得られなければ、任せ方や関係を見直す必要もあります。理解しようとする姿勢と、仕事上の境界を守ることは両立できると思います。
会社の判断も、説明できるものにする
人を見る側も、間違えることがあります。私自身、最初の印象に合う出来事だけを拾っていないか、役職や親しさで基準を変えていないかを振り返りたいと思います。
評価の根拠を伝え、本人が説明できる機会を持つ。新しい事実が出たら判断を直す。会社がそうした手順を示してこそ、社員も安心して力を発揮できるのではないでしょうか。
XEROTTAでも、印象で人を決めるのではなく、約束をそろえ、行動を確かめ、必要なら判断を更新する。信頼を、丁寧な仕事のやり取りから育てていきたいと考えています。



