2026年10月6日訂正:レム睡眠とノンレム睡眠の説明、および金縛りの説明に誤りがあったため訂正しました。また、「90分だけで十分」「最低130分」「全員が7時間睡眠を徹底する」と読める記述を改め、必要な睡眠時間には年齢による違いや個人差がある事を追記しました。

睡眠の仕組みを知る事は、毎日の生活を考えるきっかけになります。
睡眠には、心身の休養や記憶の定着など、さまざまな役割があります。ただ、仕組みを知るだけで、誰でも同じように十分な睡眠を取れるとは限りません。
この記事では当初、7時間が最適な睡眠時間だと紹介しました。しかし、必要な睡眠時間は年齢や健康状態、個人によって違います。全員に同じ時間を当てはめる説明を訂正します。
当時は、睡眠に関する記事を参照して、睡眠時間や役割について整理していました。睡眠時間と健康リスクに関連があるという研究からも、すべての人に7時間が最適だと結論づける事はできません。

眠りは、大きくノンレム睡眠とレム睡眠に分けられます。ノンレム睡眠には浅い段階から深い段階があり、深いノンレム睡眠は大脳の休息に関わります。レム睡眠では脳の活動は比較的活発で、夢を見やすく、骨格筋の緊張が抑えられます。
当初の記事にあった「ノンレム睡眠は浅い眠りで体を休め、レム睡眠は深い眠りで脳を休める」という説明は誤りでした。また、記憶の定着は睡眠の大切な役割ですが、「深いレム睡眠の時だけに、その日の記憶を保存する」と単純に分けられるものではありません。

ノンレム睡眠とレム睡眠は、一晩の中で繰り返し現れます。周期や各段階の長さは一定ではなく、一晩の前半と後半でも変わります。「90分と40分を足せば、必要な睡眠は最低130分」「体だけなら90分で十分」という計算で必要な睡眠時間を決める事はできません。短い睡眠を繰り返す事を勧める記述として受け取られないよう、訂正します。
整理すると、睡眠時間を一律に決めるのではなく、年齢や個人差を踏まえて必要な睡眠を確保し、起きた時に休めた感覚があるか、日中に強い眠気がないかも見ていく事が大切です。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、成人、こども、高齢者それぞれの特徴に応じた考え方が示されています。眠れない、十分休めない、強い眠気が続くといった悩みがある場合は、医療機関で相談してください。
当初は、寝る前に英単語などを勉強する方法にも触れました。睡眠と記憶には関係がありますが、この記事では「寝る前の1時間なら効率がよい」と言える根拠まで示せていませんでした。勉強のために必要な睡眠を削る事を勧めるものではありません。
また、いわゆる「金縛り」は、眠りに入る時や目が覚める時に、意識はあるのに体を動かしたり声を出したりできない睡眠麻痺として説明されます。レム睡眠に伴う筋肉の動きの抑制と関係しており、当初の「浅いノンレム睡眠の時だけに起きる」という説明は誤りでした。繰り返して睡眠や日常生活に支障がある場合は、医療機関へ相談してください。
参考:厚生労働省「眠りのメカニズム」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-01-002.html
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
厚生労働省掲載「睡眠保健指導マニュアル」24–25ページ
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042490.pdf
NHS「Sleep paralysis」
https://www.nhs.uk/conditions/sleep-paralysis/




