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レッスン4 / 第4の習慣

Win-Winを考える

「自分が我慢すれば、丸く収まる?」「相手を説得できれば成功?」
自分と相手の大切なことを確かめ、無理なく実行できる約束を一緒に考えましょう。

自分も相手も大切にする解説アニメーション合意の比較練習確認問題5問

まずは、図でつかもう

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矢印を追い、各ポイントを押して確認しましょう。

01 / GOAL

「Win-Winを考える」とは、
双方にとってのよさを探す姿勢。

このレッスンで学ぶのは、自分と相手の大切な条件を確かめ、両方に役立ち、実行できる案を探すことです。相手に勝つ技術でも、自分の気持ちを押し殺す方法でもありません。

レッスン1では行動を選び、レッスン2ではゴールを描き、レッスン3では大切なことへ時間を向けました。ここからは、人と協力する場面へ進みます。今回は、自分の成果と相手の成果を対立だけで捉えず、双方が納得できる可能性を探す姿勢を考えます。意見がぶつかったときだけでなく、日頃の協力や約束にも使えます。

学習目標と確認ポイント詳しく見る
  • 自分の希望と相手の希望を、両方とも言葉にできる。
  • 表面の要求だけでなく、そうしたい理由と守りたい条件を確かめられる。
  • やり方・範囲・順序・時刻などを変え、複数の案を比べられる。
  • 役割・期限・確認方法をそろえ、難しい場合は保留や相談も選べる。
今日の合言葉

私は何を大切にしたい? 相手はなぜそれが必要? 両方を守れる方法は? 実際にできる約束になっている?

アニメは音声なしです。練習は何度でも選び直せます。入力や回答は外部に送信されず、自動保存もされません。

Win-Winを考えるの学習内容を表した日本人の仕事・日常の場面

02 / THE WAY WE SEE OTHERS

「相手の成功は、自分の損」
と決めつけていない?

同期がよい評価を受けたとき、「自分の居場所がなくなる」と感じることがあります。相手の役に立つ情報を知っていても、教えたくなくなるかもしれません。まず、自分がどんな見方をしているかに気づきます。

欠乏マインド

認められる機会やよい結果は、限られた取り分だけだと捉える見方です。「相手が得をした分、自分は失う」と考え、情報や手柄を囲い込むことがあります。

豊かさマインド

協力や工夫によって、役立つものや成果を増やせる余地があると捉える見方です。「相手の学びが、自分やチームの助けにもなるかもしれない」と考えます。

現実の予算、時間、席数には限りがあります。豊かさマインドは「資源は無限だから、何でもできる」という思い込みではありません。制約を確認しつつ、相手を負かす以外の方法を探す姿勢です。

仕事の例:同期に知識を教える。

自分が見つけた表示崩れの確認方法を共有すれば、同期も確認できるようになります。自分の価値が消えると決めつけず、質問を受けて理解を深めたり、相手の得意分野を教わったりできます。担当ごとの貢献も正確に伝え、協力と公正な評価を両立させます。

日常の例:片方の希望を消す前に。

同居する人は家で静かに休みたい。自分は友人と話したい。「どちらかが我慢するしかない」と決める前に、会う場所や時間帯、使う部屋を変えられるか考えます。相手にも自分にも、事情を伝える余地があります。

会話の技術より先に、相手を見る姿勢を確かめる。

「どう言えば相手を動かせるか」だけでなく、「自分にも相手にも、尊重する価値のある目的や事情がある」と考えるところから始めます。相手の満足は本人に確かめ、自分に都合よく決めません。

Win-Winを支える、人としての土台。

学習目標と確認ポイント詳しく見る
  • 誠実さ:できない見込みを隠して約束せず、事実と自分の大切な基準をそろえる。
  • 成熟:自分の条件を伝える勇気と、相手を理解しようとする思いやりを両立する。
  • 豊かさ:相手のよさを認め、情報・工夫・協力で双方に役立つ可能性を探す。

03 / WORK STORY

「今日中に、全部直して」
どう返事をする?

架空の新人・アオイさんは、ホームページの修正を担当しています。先輩のミナトさんから「今日中に全部直してほしい」と依頼されました。しかし、情報の確認と表示の確認まで含めると、全部を今日中に終えるのは難しそうです。

場面1 / 希望がぶつかる13:00
新人・アオイ
この修正、今日中に全部お願いできる?

アオイさんは「全部だと確認の時間が足りない」と感じています。

先輩・ミナト
先輩は早く直したい。アオイさんは確認してから渡したい。まだ、それぞれの理由は共有されていません。
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約10秒で次の場面に切り替わります。一時停止や「前へ」「次へ」で、自分のペースでも読めます。

端末の設定に合わせて動きを抑えています。

アニメの内容を、まとめて文章で読む

①今日中の全面修正を頼まれます。②全部引き受けると確認を省くことになりそうです。③ただ断るだけでは先輩の目的も満たせません。④アオイさんは必要な理由を聞き、明朝までに誤った営業時間を直すことが最優先だと分かります。⑤自分も、正確さを確かめる時間が必要だと伝えます。⑥営業時間の修正を担当者確認のうえ今日先に行い、見た目の調整は翌日へ分ける案を考えます。⑦役割・確認時刻・反映の承認を確認します。⑧情報が確定しない場合は勝手に反映せず、責任者と案内方法や期限を相談すると決めます。

04 / BOTH SIDES MATTER

「はい」と言っても、
よい合意とは限らない。

相手が満足していても、自分が実行できない約束をしていれば、後で困ることがあります。逆に、自分の都合だけを通して、相手の目的が満たされなければ、協力は続けにくくなります。

Win-Winを考えるとは、双方が大切にしていることを理解し、内容と負担を納得して、実行できる約束をすることです。得るものが同じ量である必要も、同じ内容である必要もありません。

アニメで比較:同じ依頼に、4つの返し方。

下のボタンで、合意の考え方と、その後に起こりそうなことを比較できます。結果は学習用の例であり、必ずこうなるという予測ではありません。

依頼:今日中に、ページの修正を全部お願いしたい。

「勝つ・負ける」の見方を比べる。

ここでの「勝つ」は、相手を倒すことではなく、大切な成果や条件を満たすことです。次は協力場面を振り返るための整理です。人に固定のラベルを貼るためには使いません。

見方考え方と、起こりうること
Win-Lose自分の目的だけを通す。相手が負担や不満を抱えると、その後の協力が難しくなることがあります。
Lose-Win相手に合わせ、自分の条件を言わない。無理や不満が積み重なる場合があります。
Lose-Lose「自分が損をするなら相手も」と妨げる。双方の成果や関係を傷つけかねません。
Win自分の結果だけに関心を持ち、相手への影響を見ない。必要な協力や負担を見落とす場合があります。
Win-Win双方が大切にすることを確認し、納得できる成果と実行条件を一緒に探します。
Win-Win or No Deal双方の必要条件を満たせないなら、その案では合意しない選択肢も持ちます。責めたり脅したりせず、保留や別の機会を相談します。

妥協と何が違う?

「自分は6、相手は10を希望するから、8で決定」と機械的に中間を取っても、必要な条件を満たすとは限りません。まず、なぜ6や10が必要なのかを確かめます。範囲や方法を変えれば、両方の目的を満たせることもあります。

一方、双方が譲る部分を理解し、大切な条件を満たしたうえで納得するなら、中間の案も選べます。数字が等しいかではなく、双方にとって価値があり、納得して実行できるかが判断の基準です。

意見を伝える勇気と、相手を理解する配慮。

自分の条件を伝える

「確認まで含めると、全部を今日中に終えるのは難しい見込みです。」

できる範囲・難しい理由・必要な支援を、事実に沿って伝えます。

相手の理由も確かめる

「今日中が必要なのは、何に間に合わせるためでしょうか。」

相手の目的を知り、自分の都合だけで結論を出さないようにします。

どちらか一方だけでは十分ではありません。自分の条件を隠すと無理が残り、相手を聞かずに主張すると必要な事情を見落とします。

選択肢は、勝つか負けるかの二つだけではない。

時間や担当者が限られる場合でも、順番を変える、必須の範囲を分ける、別の方法を選ぶなどの工夫ができることがあります。取り分を奪い合う前に、一緒に目的を満たす方法を増やせないかを考えます。

話し合いを理由に、安全・正確さ・権限などの必要条件を省きません。双方が望んでも、第三者に不利益を押しつける内容や、ルールに反する約束にはしません。

05 / ASK WHAT IS BEHIND

言っている希望の、
奥にある理由を確かめる。

「今日中に全部」という言葉には、さまざまな理由がありえます。明朝の来店者を誤案内したくないのか、会議で完成版が必要なのかで、適切な案は変わります。相手の理由を推測で決めつけないようにします。

整理すること先輩の例アオイさんの例
表面の希望今日中に全部直したい。確認してから、無理なく渡したい。
そうしたい理由明朝までに営業時間の誤案内を防ぎたい。誤った情報や表示崩れを残したくない。
守りたい条件営業時間は担当者確認のうえ、必要な時点までに修正。必要な確認と反映の承認を省かない。
調整できる部分目的を確かめたうえで、飾りの調整は翌日へ分けられる。先に修正する範囲や、作業順を変えられる。

「そういう理解で合っていますか」と返す。

聞いたつもりでも、自分の都合のよい解釈に変わることがあります。「明朝の誤案内を防ぐため、営業時間の修正が最優先という理解で合っていますか」と返し、相手の確認を受けます。

相手の事情を理解することは、その要求を全部受け入れることとは違います。理解したうえで、自分の条件や難しい点も伝えます。

ミニ練習:理由を知る質問はどちら?

相手は「今日中に全部必要です」と言っています。まず理由を確かめる質問として適切なのは?

守る条件と、調整できる条件を分ける。

確認すべき情報や許可なく変えられない内容と、作業の順序や相談できる期限は、同じではありません。どれが調整可能かは、自分だけで判断せず、担当者と確かめましょう。

06 / MAKE A WORKABLE AGREEMENT

よさそうな案を、
実行できる約束に変える。

1. 共通の目的を一文にする。

「利用者に正しい営業時間を伝えたい」のように、一緒に守りたいことを確認します。共通の目的が見つからないときも、無理に同じだとせず、それぞれの目的を整理します。

2. 複数の案を出す。

①全部を今日行う、②重要な修正と見た目を分ける、③担当者の支援を得て並行する、などを比べます。単に中間を取るだけでなく、範囲・順序・役割・時刻・方法を変える余地を考えます。

3. 双方の条件と実行可能性を確かめる。

「相手の目的を守れるか」「自分が無理なく実行できるか」「必要な確認を省いていないか」を確かめます。人手や時間が増えなければできない案なら、その支援が本当に得られるかも確認します。

アニメで確認:案を選んだ後に、何を決める?

「合意を具体化する」を押すと、約束に必要な項目が順に現れます。

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4. 誰が・何を・いつ・どう確かめるかをそろえる。

「分けて進めることにしましょう」だけでは、誰が情報を確認するのか曖昧です。修正担当、情報の確認者、承認者、確認する時刻、完了を伝える方法をそろえます。合意した内容は、短い文章で双方が見返せるようにします。

5. 成り立たない場合の対応も決める。

「確認者の返事がない」「誤りの範囲が広かった」といった場合を考え、いつ誰へ相談するかを決めます。できない見込みを知りながら、「できます」と約束しないようにします。

合意には「成果・ルール・支援・確認・結果」をそろえる。

望む成果だけでなく、守るルール、使える時間・情報・人の支援、進み具合や完成を確認する方法、結果に応じてどう対応するかも決めます。「頑張って」だけで任せず、実行できる前提を共有します。

仕事の具体例

成果:正しい営業時間が公開され、表示を確認できた状態。
ルール:確認済みの情報を使い、承認を得て反映する。
支援:担当者の情報提供と先輩の確認時間を確保する。
確認:反映前と反映後に内容を照合し、残作業も共有する。
結果への対応:基準を満たせば完了を確認し、満たせなければ修正範囲・支援・期限を見直す。

6. 合意しない、保留する、責任者へ相談する選択肢。

どちらかの必要条件を満たせない場合は、無理にその場で決めないことも選べます。「この条件では進められません。必要な情報がそろってから確認したいです」と伝え、別の時刻・範囲・相談先を考えます。

ただし、すでにある業務上の責任を放置してよいわけではありません。期限が迫る、権限が不明、相手との調整が難しいときは、上司や責任者と判断をそろえます。

合意しないことを、相手への罰にしない。

「私の案をのまないなら、何もしない」と迫るのは、双方を尊重する姿勢から離れます。「この条件では必要な確認を守れないため、今はこの案で約束できません。条件がそろう時点で再検討できますか」と、合わない条件と次の対応を伝えます。既に負っている責任は、適切な人と相談して扱います。

合意を確認する型

「目的は○○。今回は△△を、担当□□が、○時までに進める。確認は◇◇が行う。条件が変わったら、○時に相談する。この理解で合っていますか。」

07 / CHOOSE & LEARN

双方の大切なことを、
どう守る?

「相手に合わせられたか」だけでなく、双方の理由と実行できる条件が確認されているかを考えて選びましょう。

08 / WORK & EVERYDAY STORIES

仕事と日常で、
双方のよさを探す。

場面を一つずつ読み進め、どこで考え方や返事が変わったかを確かめましょう。各5場面、音声なしのアニメです。

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自分に問いかけてみよう

①自分は何を満たしたい? ②相手は何を満たしたい? ③まだ本人に聞いていないことは? ④両方を満たす案は? ⑤この条件では合意しないほうがよい場合は?

違う希望の間にも、工夫できるところがある。詳しく見る

09 / RELATIONSHIPS & SYSTEMS

協力を、一度の会話だけで終わらせない。

人格・関係・合意・仕組み・進め方が、同じ方向を向いているかを見ます。誠実に話しても、約束が曖昧なら実行しにくくなります。共同作業を求める一方で、個人の件数だけを評価する仕組みなら、助け合いが後回しになるかもしれません。

職場では、自分に権限のある範囲を確かめ、担当や相談時間、情報共有、成果の確認方法を先輩や上司と整えます。日常でも、口約束だけでなく、お互いが見返せる予定や分担を決めると、協力を続けやすくなります。

関係を育てる小さな行動。

約束した時刻を守る、難しい見込みを早めに伝える、相手の貢献を認める、分からないことを隠さない。こうした行動が、条件を率直に話しやすい関係につながります。表面的に感じよく接するだけで、信頼ができるわけではありません。

例1:先輩からの急ぎの依頼。

先輩は明朝までの誤案内を防ぎたい。自分は必要な確認を行いたい。目的と条件を整理すると、「営業時間を確認して先に修正し、目的に直接関わらない飾りの調整は翌日へ」という案が考えられます。

自分の条件「全部を今日中に確認して反映するのは難しい見込みです。情報の確認と承認は必要だと考えています。」

相手の理由を確認「明朝の利用者への誤案内を防ぐことが、最優先という理解で合っていますか。」

案と実行条件「営業時間を先に確認・修正し、飾りは明日に分ける案はどうでしょう。確認者と承認の時刻も相談させてください。」

例2:会議の時間が合わない。

自分は午前に集中作業をしたい。相手は午後に外出するため、午前しか話せない。すぐに「どちらかが全部我慢する」と決める前に、話す必要のある論点を事前共有し、午前に短く確認する案や、別日にする案を比べます。

短くするだけで決まらないなら、無理に短縮しません。必要な判断ができる長さか、関係者がそろうかも確かめます。

例3:友人との休日の予定。

自分はゆっくり話したい。友人は予算を抑えたい。「高い店へ行くか、会わないか」の二択ではなく、予算内の店を選ぶ、散歩をして話すなど、両方の理由に合う案を考えられます。

希望が合わなければ、別の日や別の活動にすることもできます。相手の希望を聞かずに「あなたのためだから」と決めるのではなく、本人がどう感じるかを確認します。

必ず、お互いが100%満足しなければいけませんか?

すべての希望を満たせるとは限りません。大切な条件を守り、調整する部分も理解したうえで納得できるかを確認します。中間を取る案も、双方が無理なく目的を満たせるなら選択肢です。

自分より立場が上の人にも、条件を伝えてよいですか?

相手を責める言い方ではなく、事実・見込み・影響・代替案を伝えると、判断に必要な情報になります。一人で調整できない場合や伝えづらい状況では、適切な相談先の助けを求めましょう。

相手が自分の事情を聞いてくれません。

無理に説得し続けず、どの条件が合わないかを整理します。必要なら時間を置き、上司や関係する責任者と相談します。不適切な言動や危険を我慢することが、よい合意ではありません。

一度合意したら、変更してはいけませんか?

前提が変わったら、影響が分かった時点で共有し、内容をそろえ直します。黙って変えることと、理由を伝えて合意を見直すことは違います。

10 / CHECK YOUR UNDERSTANDING

確認問題:よい合意を考えられるかな?

全5問です。選択すると理由が表示されます。結果はこのページ内の練習用で、何度でも選び直せます。

回答済み 0 / 5問

11 / YOUR AGREEMENT

自分と相手の条件を、
一枚のメモにしてみよう。

相談したい場面を一つ選びます。相手の考えをまだ聞いていなければ、「推測」「未確認」と明記します。秘密情報や実在する人の個人情報は書かないでください。

入力は自動保存されません。残したい場合は、まとめたメモを自分でコピーしてください。

自分でチェック

12 / TAKEAWAY

勝ち負けではなく、
一緒に実行できる約束を。

  • 豊かさの見方を持つ。相手の成功を自分の損と決めず、協力で生まれる価値を探します。
  • 自分と相手を、両方大切にする。主張することと、理解することを組み合わせます。
  • 希望の奥にある理由を確かめる。推測ではなく、相手の言葉で確認します。
  • 方法・範囲・順序・役割を工夫する。二択にせず、目的に合う案を探します。
  • 実行条件をそろえる。誰が何をいつ行い、どう確認するかを言葉にします。
  • 無理な合意は、その場で決めない。保留・再提案・責任者への相談も選べます。

このレッスンのゴール
「私は○○を大切にしたい。相手は△△が必要だと確認した。両方を守る□□案について、担当と期限をそろえて相談します」と説明できることです。

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