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賃上げを続けられる会社へ。給与と一緒に見直したい、仕事の仕組み

執筆:XEROTTA編集部

ITサービス・業務改善の実務チーム

帝国データバンクの「最低賃金に関する企業の実態調査(2026年9月)」を紹介するニュースに、採用時の最低時給は1,255円、最低賃金との差は2年連続で縮小している、という見出しがありました。

このニュースを見て、あらためて考えたことがあります。

社員の給与を上げ、その水準を継続して支えていくために、会社は日々の仕事をどう変えていくべきか、ということです。

給与を上げる判断と、それを支える経営

XEROTTAは先日、正社員の全等級で給与基準額を月額一律5万円引き上げることを発表しました。新卒入社の社員については、職種を問わず月額30万円に各種手当を別途加算する給与体系としています。

社員の生活と成長を支えることは、会社の大切な役割です。そして経営者には、その待遇を継続できる事業と組織をつくる責任があります。

そのためには、売上や利益を考えると同時に、社内で毎日行われている仕事にも目を向ける必要があります。

社員が忙しく働いている。その時間の中で、どれだけお客様への価値を生み出せているか。会社の仕組みが、社員の力を十分に生かせているか。

給与の話は、仕事の仕組みの話にもつながっていると考えています。

毎日の小さな手間を、そのままにしない

例えば、同じ情報を複数のシステムに入力している。必要な資料を探すのに時間がかかる。承認の状況が分からず、担当者に何度も確認する。

一つひとつは小さな手間でも、毎日、何人もの社員が繰り返していれば、会社全体では大きな時間になります。

特定の人しか分からない仕事が増えると、その人に確認や判断が集中します。周囲は返事を待ち、本人は自分の仕事を進めにくくなる。こうした状況も、個人の頑張りだけでは解決が難しいものです。

仕事の流れや役割を整えることで減らせる負担は、まだあるはずです。

そこで生まれた時間を、お客様への提案、サービスの改善、社員自身の学びに使う。その積み重ねが、会社の収益力を支える土台になると考えています。

ITを入れる前に、仕事の流れを見る

私たちはITと業務の両面から企業を支援しています。その立場から大切にしたいのは、ツールを選ぶ前に、現場の仕事をよく見ることです。

誰が情報を入力し、誰が確認し、どこで判断が止まっているのか。そもそも、その作業は今も必要なのか。

ここが曖昧なままシステムを導入すると、新しいツールへの入力が増え、かえって現場の負担になることもあります。

業務の目的と流れを整理してから、ITやAIをどこに使うかを考える。導入後も、現場で使い続けられる運用にする。そこまで取り組むことで、改善が日々の仕事に定着していきます。

社員の努力が、価値につながる会社へ

賃上げを続けるためには、適切な価格でサービスを提供することも、提供する価値を高めることも必要です。業務改善だけで、すべてが解決するわけではありません。

それでも、社員の時間と力をどう使うかは、会社が自ら見直せる大切な部分です。

待遇を良くすることと、働く環境を良くすること。その両方を進め、社員の努力がお客様への価値につながり、その成果を社員に還元できる会社をつくっていきたいと思っています。

今回の給与改定も、その先の会社づくりと合わせて、責任を持って進めてまいります。

XEROTTA株式会社
代表取締役 内匠屋 勇樹

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