XEROTTA
IT運用・業務改善公開日:

公的な相談先を、迷わず探せる入口に。企業のIT運用で整えたい「相談への道筋」

執筆:XEROTTA編集部

ITサービス・業務改善の実務チーム

ITの問題を解決するには、技術だけでなく、適切な相手へ相談できることも大切です。社内の担当者だけでは判断できないとき、どの窓口が何を支援してくれるか分かれば、次の行動を考えやすくなります。

政府は2026年10月30日、関係機関の相談窓口や注意喚起をまとめた「サイバー対応特設サイト」を開設しました。デジタル庁の会見では、個人向け・事業者向けなど対象を明確にし、公的な情報を探しやすくする取り組みとして説明されています。

これは10月30日に公表された取り組みです。ここでは、新しい法的義務や、すべての相談・報告手続きが一本化されたという話ではなく、支援につながる入口の整備に注目します。

相談できる内容を、事前に知っておく

IPAの事業者向け「不正アクセス特別相談窓口」は、被害を受けている、またはその可能性がある企業・組織を対象としています。状況の聞き取りや応急処置についての助言、専門業者や必要な相談・報告先の紹介などが案内されています。平時の予防対策については、別の企業組織向け窓口が用意されています。

相談窓口の存在は、担当者が一人で判断を抱え込まずに済む助けになります。一方、助言、調査、復旧作業など、支援の範囲は窓口によって異なります。利用する前に、対象と対応内容を確認しておくことが大切です。

社内でも「誰に、何を伝えるか」をそろえる

外部の相談先が整理されても、社内で状況を集められなければ、必要な説明に時間がかかります。例えば、システムが使えないときに、発生時刻、影響を受けている業務、表示された内容、すでに実施した対応を記録する様式を用意しておく方法があります。

記録では、確認済みの事実と推測を分けます。「画面が開かない」という事実と、「攻撃されたかもしれない」という推測は別です。分からないことを分からないまま伝えられる形にすると、相談相手との認識のずれを減らしやすくなります。

機密情報や個人情報を含む資料は、相談先が必要としている範囲と、安全な受け渡し方法を確認してから扱う必要があります。

連絡先の一覧を、使える手順にする

連絡先を保存するだけでなく、どの場面で使うかも決めておきたいところです。

・日常的な操作の相談は、社内担当者や契約先へ。
・セキュリティ上の懸念は、社内の責任者に共有し、内容に合う公的窓口や専門家へ。
・通常の担当者が不在の場合は、あらかじめ決めた代行者へ。

実際の連絡手順や報告義務は、事案、契約、業種などに応じた確認が必要です。受付時間や連絡方法も変わり得るため、一覧には確認日と見直す担当者を添えると管理しやすくなります。

支援につながる準備も、IT運用の一部

公的な支援を探しやすくする取り組みは、専門家の知見を必要とする企業にとって、相談の入口を整える前進です。

企業側でも、困ったときの連絡先と、伝える情報を整理しておく。まずは一つの業務を選び、「担当者が不在の日に問題が起きたら、誰が何を確認するか」を確かめてみる。その準備が、社内外の支援を実際の対応につなげる土台になります。

出典:デジタル庁 10月30日会見、IPA 不正アクセス対策の支援案内

Contact

ITと業務の課題、
まずはお聞かせください。

「何から手を付けるべきか分からない」という段階からのご相談を歓迎します。現状の整理から、貴社に合った進め方をご提案します。