授業前に準備する
- 各PCでエディター・ブラウザー・配布ZIPを確認し、見本を開く。Windowsの拡張子とmacOSの作業場所を確認する。
- 公式資料の上限・対象用途・契約条件を受講日に再確認する。既存業務環境を使わず、教材専用の対象と所有者・片付け日を決める。
- アカウントのMFA・回復・最小権限を確認する。組織規則で外部連携ができない場合はローカル演習に切り替え、外部操作は未実施として扱う。
- 完成例と課題用の改変例を用意し、画像欠落・古いCSS・権限不足の原因表を配る。外部公開先を意図的に壊す演習はしない。
- 料金通知を自動停止と誤解していないか確認し、公開量と確認頻度を決める。
各章のつまずきと確認する成果物
| 章 | 支援する点 | 確認する証拠 |
|---|---|---|
| 1 完成見本と学習の全体像 | 見本をコピーしただけで完成にする:第7章で読み手に合わせて文章・構成を変える。 / 最初から実在する住所や顔写真を使う:練習は架空情報と配布素材から始める。 | 見本の「文章」「見た目」「画像」「公開先」を担当するファイル・サービスに分けた図を描く。自分のサイトの完成条件を3つ書く。 |
| 2 ホームページとAzureの基本的な仕組み | HTTPSなら何を掲載しても安全:公開ファイルは閲覧者が保存・調査できる。 / 保存したのにWebが変わらない:公開操作とキャッシュ確認が必要。 | 「CSSのファイル名を変更したのにHTMLのリンクを変えなかった」場合を図にして、どこで失敗するかを説明する。 |
| 3 制作環境の準備 | ファイルを2か所へ展開して別の方を編集:ブラウザーの場所とエディターの作業場所を照合する。 / 画像がない:assetsフォルダーを含めて展開したか確認する。 | エクスプローラーまたはFinderとエディターで同じ3ファイルの場所を示す。変更・保存・再読み込みの前後を記録する。 |
| 4 HTMLで文章・画像・リンクを配置する | 閉じタグの消し忘れ:直前の編集を戻し、小さな単位で変更する。 / 画像ファイル名の大小文字違い:公開先では別名として扱われる場合がある。 | 商品カードを1つ増やし、説明を2文追加する。主題を変えずに、見出しの階層とリンク先を保つ。 |
| 5 CSSで色・余白・レイアウトを整える | CSSが全く効かない:link href、保存場所、開発者ツールの404を確認する。 / 全部!importantにする:競合するセレクターを先に調べる。 | テーマ色を2色に絞り、カードの間隔と見出しの大きさを調整する。変更理由を「かわいい」だけでなく読み手の目的と結びつけて書く。 |
| 6 スマートフォンに対応する | overflow:hiddenで内容を隠すだけ:原因の固定幅を直す。 / 端末表示だけで完成とする:可能な範囲で実機・別ブラウザーも確認する。 | 意図的に画像へwidth:900pxを付けてはみ出す原因を観察し、width:100%へ戻す。390pxと1280pxで同じ情報が読めることを確認する。 |
| 7 見本を自分のオリジナルページに変更する | リンク先のidを変えてリンクだけ古い:名称変更時は参照元も確認する。 / 秘密をHTMLコメントへ隠す:コメントも公開されるため削除する。 | 見本から文章3か所以上、構成1か所以上、見た目2か所以上を変更する。変更の目的と、完成条件を満たした証拠を残す。 |
| 8 AzureとGitHubのアカウント準備、料金・セキュリティの確認 | FreeなのでAzure契約期限を無視:契約無効では公開継続できない。 / privateなら公開ファイルに秘密を置いてよい:配信先は公開なので不可。 | Azure契約/Static Web Apps Free/GitHub Actionsの3行の条件表を作る。期限・容量・実行時間がどこに適用されるか書く。 |
| 9 GitHubで制作ファイルを管理する | 画像だけアップロードし忘れる:assets内の一覧とHTMLパスを照合。 / 秘密をコミットしてから削除する:削除では失効しないので直ちに管理者へ連絡する。 | 2回のコミットの差分を説明する。不要なZIP、端末情報、認証ファイルが履歴に入っていないか確認する。 |
| 10 Azure Static Web AppsでHTTPS公開する | API欄へ/を入れる:この課題はAPIを作らないので空。 / 表示がまだ初期画面:Actionsの完了と対象ブランチを確認する。 | リポジトリ→Actions→Static Web Apps→閲覧者の構成図に、ファイルと認証トークンの扱いを加える。 |
| 11 内容の更新と、公開に失敗した場合の対処 | 失敗のたびにリソースを作り直す:まずログとパスを確認する。 / トークンをチャットへ貼る:共有せず管理者と再発行・Secrets更新を行う。 | ローカルで画像パスをわざと誤らせ404を直す。Actionsが失敗する場合の原因表を、パス・権限・実行枠に分けて作る。 |
| 12 利用状況の確認と、不要なリソースの削除 | リソースグループをまとめて削除:共有なら対象リソースだけにする。 / リポジトリを残してActionsも走り続ける:ワークフローの扱いも決める。 | Azure/Actions/リポジトリの3行の終了台帳を作り、残すもの、削除するもの、担当、確認日を書く。 |
| 13 最終課題と完成チェック | 公開できたら終了:更新と利用確認、削除までが課題。 / スクリーンショットへ秘密を写す:メール・トークン・請求情報を伏せる。 | 3分のデモで、誰のためのサイトか、ファイル構成、公開ルート、変更方法、利用上限、片付け方法を説明する。 |
評価基準(各0〜2点、合計16点)
0:未実施または根拠なし/1:支援を受けて実施・説明/2:自分で実施し結果と理由を説明。合否の目安は12点以上かつ、安全・料金・片付けの必須項目に0がないこと。未実施の外部操作を完了扱いにしません。
| 観点 | 2点の基準 |
|---|---|
| 目的と独自性 | 対象を定め、文章・構成を目的に合わせて変更 |
| HTML | 見出し階層・画像alt・リンクが適切 |
| CSSとスマートフォン | 390pxと1280pxで内容と操作を確認 |
| 公開構成 | 基本ルート・対象ID・HTTPSを説明し確認 |
| 更新と切り分け | 変更前後と失敗の確認順を記録 |
| 安全(必須) | MFA・最小権限・公開情報・認証情報を点検 |
| 料金(必須) | 制度・上限・期限・通知の限界を区別 |
| 片付け(必須) | 専用対象を照合し停止・削除・残存を記録 |
授業後の確認
受講者ごとに「公開継続/停止/削除」「所有者」「対象ID」「次の確認日」を残します。共有リソースや他の授業のプロジェクトを削除しないよう照合します。サンプルZIPには実行環境や秘密情報を含めません。配布画像は独自SVGで、改変・公開に利用できます。
公式情報の確認日:2026年10月25日(日本時間)。画面・上限・契約条件は変わるため、実行前にも公式資料と自分の契約を確認してください。ログや画面の例は説明用で、実環境の操作結果ではありません。
- Microsoft:Static Web Appsプランと用途 ↗
- Microsoft:利用上限 ↗
- Microsoft:Azureアカウントと無料クレジット ↗
- Microsoft:Static Web Appsのブラウザー公開手順 ↗
- Microsoft:Freeの帯域超過時の扱い ↗
- Microsoft:ビルドとパスの設定 ↗
- Microsoft:予算通知 ↗
- GitHub:Actions無料利用量と課金 ↗
- GitHub:ブラウザーでファイルを追加 ↗
- GitHub:ワークフローの無効化 ↗
- Microsoft:デプロイトークンの管理 ↗
