
「自分は何のために働いているのだろう」
忙しい毎日の中で、ふと、そんなことを考える瞬間があると思います。生活のため、家族のため、自分の成長のため。働く理由は人それぞれですし、年齢や環境によっても変わっていくものでしょう。
今回の図には、「好きなこと」「得意なこと」「世間が求めること」「お金になること」という四つの要素が描かれています。その重なりの中心にあるのが、「生きがい」です。
この図を見て、私は、社員一人ひとりの働きがいと、それを支える会社の役割について考えました。
「好き」と「得意」を、誰かの役に立つ力へ
好きなことには、自然と気持ちが向きます。もっと知りたい、もう少し工夫したい。その積み重ねが、成長のきっかけになります。
一方で、得意なことは、自分では気づきにくいものです。自分にとっては当たり前にできることが、周りにとっては大きな助けになっていることもあります。
丁寧に話を聞けること。小さな変化に気づけること。最後まで粘り強く取り組めること。
そうした力を見つけ、必要としている人や仕事につなげていく。そこに、会社としてできることがあると感じます。
役に立つ喜びと、続けられる仕組み
自分の仕事が誰かの役に立ち、「ありがとう」と言っていただける。それは、働くうえで大きな励みになります。
ただ、思いだけでは事業を続けることはできません。図にある「お金になること」も、大切な要素です。
提供した価値に対して適正な対価をいただき、社員の生活を支え、学びや職場環境に投資する。その循環があるからこそ、お客様への貢献も続けられます。
やりがいと、事業としての健全さ。その両方を大切にすることが、経営者の責任だと考えます。
四つが重なる場所は、日々の仕事の中で育つ
最初から、四つの要素がすべてそろった仕事に出会えるとは限りません。
任された仕事を続けるうちに得意になる。得意になったことで面白さがわかる。お客様の反応を通じて、自分の仕事の意味に気づく。そんな順番もあるはずです。
だからこそ、今、重なりが小さくても焦る必要はないと思います。
「今日、少し工夫できたことは何か」
「誰の役に立てただろうか」
「これから、どんな力を伸ばしたいか」
日々の小さな振り返りが、自分らしい働き方を見つける手がかりになるのではないでしょうか。
もちろん、生きがいは仕事の中だけにあるものではありません。家族との時間や趣味、地域とのつながりも、一人ひとりの人生を豊かにしてくれます。その土台も大切にできる会社でありたいと思います。
経営者として、大切にしたいこと
私が目指したいのは、社員が自分の強みを発揮し、その仕事が誰かの喜びにつながり、成果がきちんと報われる会社です。
そのために、一人ひとりの声に耳を傾け、挑戦する機会をつくり、日々の貢献を認めていきたい。
「ここで働いていてよかった」
「自分の仕事には意味がある」
そう感じられる場面を、一つずつ増やしていくこと。それが、会社の未来をつくることにもつながると信じています。
皆さんにとって、「働いていてよかった」と感じるのは、どんなときでしょうか。



