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うるう秒のない時刻へ。2027年のUTC変更を、企業のIT運用を見直す機会に

執筆:XEROTTA編集部

ITサービス・業務改善の実務チーム

クラウドサービスや業務システムを支えているのは、処理能力や通信速度だけではありません。「いつ起きた出来事なのか」を正しく共有するための時刻も、重要な基盤です。

その国際基準である協定世界時(UTC)について、新たな決定が公表されました。2026年10月15日に採択された国際度量衡総会(CGPM)の決議第5号は、連続的なUTCを2027年5月20日から有効にすると定めています。企業にとっては、時刻管理を整理するきっかけになる動きです。

何が決まり、何がまだ先なのか

決議では、地球の自転を表す時刻UT1とUTCの差の上限を3,600秒、つまり1時間に広げることも決まりました。これは発効日に時計を一斉に1時間進めたり戻したりするという意味ではなく、両者の差について許容する上限の変更です。

2022年にもUTCの連続性を確保する方針は決まっていましたが、今回の決議は具体的な発効日と上限を定めたものです。現時点で変更実施済み、あるいは各社のシステム対応が完了したと受け取らないことが大切です。

出典:CGPM決議第5号・2026年 https://www.bipm.org/en/cgpm-2026/resolution-5

企業が今、整理しておきたい三つのこと

ここからはIT運用の観点での考察です。今回の決定だけを理由に、本番設定を急いで変更する必要があると決めつけるべきではありません。まずは次の三点を確認するのが現実的です。

1. 時刻を合わせる仕組みを棚卸しする

クラウド、社内サーバー、ネットワーク機器、業務端末が何を基準に時刻を合わせているかを一覧にします。担当者や委託先が異なる環境では、採用する仕組みを共有するだけでも、移行時の確認漏れを減らせます。

2. ログの読み方を統一する

問い合わせ受付、アプリの処理、メール送信の記録を照合する際、UTCと日本時間の表示が混在すると確認に手間がかかります。保存時刻と表示時刻、タイムゾーンの記載方法を整理しておくと、日常の調査にも役立ちます。

3. 提供元の対応案内と検証手順を結び付ける

クラウドやOS、監視サービスの案内を確認し、自社で必要な変更、提供元に任せる変更、変更不要な項目を分けます。予約処理、期限判定、システム間連携など、時刻に依存する業務も検証対象にするとよいでしょう。

「うるう秒がなくなるから、時刻管理は不要」ではありません。特別な調整への対応と、普段の時刻同期・監視を分けて管理する視点が重要です。

まとめ

今回の決定は、デジタル基盤で扱う時刻を長期にわたって連続させるための前進です。ただし企業ごとの対応内容や効果は、利用環境を確認しなければ判断できません。

XEROTTAが扱うIT支援やクラウド運用の視点でも、まず大切なのは構成と責任分担を明確にすることです。制度変更をきっかけに、日常のログ確認や障害調査まで扱いやすくする。それが着実な業務改善につながると考えます。

出典:BIPMの採択結果・10月15日発表 https://www.bipm.org/en/-/2026-10-15-cgpm-2026-press-conference-announcements-and-media-resources 、上記CGPM決議原文。

留意点:朝日の記事本文は取得制限により未確認です。メールを発見契機とし、取得済みBIPM一次情報と独自考察で構成しています。各クラウド・OSの移行対応や国内実装、改善効果は未確認です。

画像はAI生成イメージで、実在の企業・施設・出来事を撮影した写真ではありません。

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