
※画像はAI生成イメージです。実際の店舗やサービス画面を撮影したものではありません。
紙のスタンプカードとスマートフォンの会員証。便利な仕組みを追加するうちに、顧客情報や店員の操作が分かれてしまうことがあります。店舗DXで考えたいのは、機能を増やすことだけでなく、情報と業務のつながりを整えることです。
株式会社創場パートナーズは10月31日、神戸の自社運営店「たまごダイニング 卵と玉子」で、紙とLINEに分かれていた会員証を自社開発アプリへ一本化したと発表しました。同社によると、従来のスタンプは店頭で引き継げます。再来店への効果は今後検証し、他店への提供は検討する段階です。同社発表
公式店舗サイトにもアプリの案内があり、App Storeでは販売元と旧ポイントカードの引き継ぎ対応に関する更新履歴を確認できます。ただし、アプリの提供と売上・再来店の改善は別の事実です。店舗公式サイト/App Store
以下は、この発表をきっかけにした業務改善・システム運用の考察です。
1.新しい画面より先に、移行ルールを決める
会員管理の切り替えでは、新規登録のしやすさだけでなく、既存のお客様が持つポイントや履歴をどう扱うかが重要です。
例えば、紙とデジタルの両方に登録がある場合の照合方法、引き継ぎ済みであることの記録、残高に差があったときの確認担当を決めておきます。店員ごとに判断が変わらないよう、短い手順書を用意することも有効です。
移行の完了は、アプリを公開した日ではなく、既存のお客様が困らず使える状態になったかで確かめたいものです。
2.入力を減らし、間違いを直せるようにする
情報を一カ所に集めても、会計のたびに別々の画面へ同じ内容を入力するなら、現場の負担は残ります。
まずは受付、会計、ポイント付与、問い合わせまでの流れを並べ、二重入力や確認待ちが生じる箇所を探しましょう。あわせて、操作を誤った際の訂正方法、訂正履歴を確認できる担当者、通信が使えない場合の代替手順も整理します。
自社開発か既存サービスかを選ぶ際も、初期費用だけでなく、保守担当、更新対応、データの取り出しやすさまで比較する必要があります。
3.登録者数だけで効果を判断しない
登録促進キャンペーンで会員が増えても、それだけで再来店が増えたとは限りません。運用面では引き継ぎの問い合わせ件数や会計処理の手間、顧客面では一定期間後の再来店状況など、目的に合った指標を選びます。
比較するときは集計期間や対象をそろえ、季節やキャンペーンの違いも確認しましょう。少ない件数から効果を断定せず、判断に必要なデータが継続して取れるかを先に確かめる方法が現実的です。
まとめ
店舗DXの出発点は、大規模なシステム導入とは限りません。分かれている情報と操作を見直し、移行・日々の運用・効果確認を一緒に設計することにも意味があります。
XEROTTAのIT支援や受託開発に通じる視点としても、まず一つの業務で「誰が入力し、誰が確認し、何を判断するのか」を整理することが、無理のないデジタル化につながります。
※10月31日は一本化の発表日で、アプリの新規公開日ではありません。実施日詳細、再来店・売上・省力化の効果、セキュリティ品質は未確認です。当社の関与を示すものではありません。



