- 01
現状を棚卸し
端末・ID・ライセンス
- 02
管理を設計
ポリシー・運用ルール
- 03
段階的に展開
小さく試して広げる
PC・スマートフォンをクラウドから一元管理する。
Conclusion
この記事の結論
Microsoft Intuneは、PC・スマートフォンなどの端末をクラウドから一元管理するMicrosoftのサービスです。Microsoft 365 Business Premium等のライセンスに含まれるため、多くの企業は追加費用を抑えて導入でき、キッティング自動化・セキュリティ設定の統一・紛失時の遠隔対応が可能になります。導入は「現状の棚卸し → 設計 → 段階展開」の順で進めるのが失敗しないポイントです。
Microsoft Intuneとは
Microsoft Intune(マイクロソフト インチューン)は、PC・スマートフォン・タブレットなどの端末をクラウドから一元管理するMicrosoftのサービスです。MDM(モバイルデバイス管理)・MAM(モバイルアプリケーション管理)と呼ばれる領域の製品で、Microsoft 365 と深く統合されている点が特長です。
Intuneを使うと、管理者は次のことをクラウドの管理画面から実行できます。
- 会社が管理するPC・スマートフォンの状態の一覧把握
- セキュリティ設定(暗号化・パスワードポリシー等)の一括適用
- アプリケーションの配布・更新
- 紛失・盗難時の遠隔ロック・データ消去
- Windows Autopilotと組み合わせたキッティングの自動化
Entra IDとの関係
Intuneは、Microsoftの ID 管理基盤である Microsoft Entra ID(旧Azure Active Directory)と組み合わせて利用します。Entra IDが「誰が」を管理し、Intuneが「どの端末で」を管理するイメージです。両者を連携させることで、「会社の管理下にある端末からしか社内データにアクセスできない」といった制御(条件付きアクセス)が実現できます。
中小企業こそIntuneを導入すべき3つの理由
理由1:情シス不在でも管理が回る仕組みを作れる
中小企業では、総務や経理の担当者がIT管理を兼任しているケースが多くあります。Intuneを導入すると、端末の状態確認や設定変更がクラウドの管理画面に集約されるため、属人的な手作業に頼らない管理体制を作れます。管理業務そのものを外部パートナーへ委託しやすくなる点も大きな利点です。
理由2:キッティング時間を大幅に削減できる
Windows Autopilotと組み合わせることで、新しいPCを「箱から出して電源を入れ、サインインするだけ」で業務可能な状態にできます。従来1台あたり数時間かかっていた初期設定作業が自動化され、入社対応や端末入れ替えの負担が大きく減ります。
理由3:セキュリティ対策の土台になる
端末の暗号化(BitLocker)やOS更新の適用状況を一括で管理・強制できるため、「対策できていない端末が放置される」状態を防げます。近年増えている取引先からのセキュリティチェックシートにも、管理体制を具体的に示して回答できるようになります。
Intune導入の進め方
導入は次の3ステップで進めるのが基本です。
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 現状の棚卸し | 端末・アカウント・ライセンスの現状を整理 | 台帳と実態のズレをここで解消する |
| 2. 設計 | 管理ポリシー・展開方法・運用ルールを設計 | 運用まで含めて設計するのが失敗しないコツ |
| 3. 段階展開 | 一部の端末から順次登録・展開 | 業務を止めず、問題を小さく潰しながら進める |
最も多い失敗は、設計を省略していきなり全端末に展開し、現場の業務に支障が出るパターンです。小さく始めて段階的に広げることを強くお勧めします。
導入後は「運用」が本番
Intuneは導入して終わりのツールではありません。入退社に伴う端末・アカウントの処理、ポリシーの見直し、OS更新への追従など、日々の運用があってはじめて効果を発揮します。社内に専任者を置けない場合は、導入から月々の運用までを外部パートナーに任せる方法が現実的です。
Xerottaでは、Intune・Entra IDの設計・導入から、月額での継続運用までを一貫して支援しています。まずは現状の棚卸しからお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。
対応手順と図解
同じ課題に対応するときの確認手順です。対象環境と権限を確認してから進めてください。
- 01管理する端末とアプリ、利用者、所有形態を整理する
- 02登録方式とポリシー、ライセンスを少数端末で確認する
- 03登録表示だけでなく設定配信と業務利用を確認する
確認結果で判断期待どおり → 結果を記録して完了期待と異なる → 止まった手順と結果を整理し、担当者へ確認
手順 1
管理する端末とアプリ、利用者、所有形態を整理する。
手順 2
登録方式とポリシー、ライセンスを少数端末で確認する。
手順 3
登録表示だけでなく設定配信と業務利用を確認する。
完了の判断
最後の手順で期待する結果が得られたことを記録します。設定変更や処理の受付だけで完了とせず、利用者の操作と実際の結果を確認してください。うまく進まない場合は、停止した手順・発生時刻・対象・確認済みの結果を担当者に伝えます。
よくある質問
AMicrosoft 365 Business Premium、Enterprise Mobility + Security、Microsoft 365 E3/E5などにIntuneが含まれます。既にMicrosoft 365を契約している場合、プランによっては追加費用なしで利用開始できます。
A台数の下限はありません。10台程度の規模でも、入退社対応やキッティングの自動化、セキュリティ設定の統一といった効果が得られます。台数が増える前に基盤を作っておくほうが、後からの導入より負担が小さくなります。
A可能です。利用中のPCを業務を止めずに順次登録していく段階移行が一般的です。移行時にOSの再インストールが必要になるケースもあるため、事前の環境調査と移行計画の設計が重要です。
