世界2位の経済大国から学ぶこと

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ここまで成長するとは思わなかった中華人民共和国。ひと昔前だったら、北朝鮮と同じような閉鎖的な国で、日本が産んだキャラクターとかアメリカが産んだキャラクターを中途半端にコピーするしか特技がないような人種と馬鹿にしてたくらいです。でも、今では世界2位の経済大国。

ここに私たちの会社が爆発的に成長する為のヒントが隠されているように思います。

少し、私が文献を読んで理解した中国の歴史を振り返ってみると、こんな感じです。

<毛沢東政権の第一フェーズ(国主導の平等社会)>

・中国は毛沢東の時代に、中国国民全体を平等にする政策を進めていた。

・だから、働いても働かなくても中国国内の利益は国民全員に平等に分配していた。

・結果、稼いでも稼がなくても同じだ・・という想いから、国民は働かなくなった。

・さらに、貧困状態を脱出する為に、少子化政策を打ち出す事となった。

 

<鄧小平政権の第二フェーズ(民主導の競争社会)>

・1976年、毛沢東の死をもって鄧小平政権になり、1978年から「改革・開放」政策で自由経済となった。

・これにより、ほとんどの事業が国が介入していたのを民営化。平等社会から競争社会へ突入。

・中国以外の国が賃金の安い中国に工場を置き、中国経済が急激に向上。

・さらに、中国以外の国が置いた工場での技術を学習して、独自のモノ・サービスを展開し、世界2位の経済大国になる。

と、ざっくりとこんな理解なのかなと思います。

ここで私達が学ばないといけないのは、

・社内での平等文化は成長せず、競争社会が成長を促すという事

・他社の仕事を支援しながら、そこから学んで独自のモノ・サービスを作れば成功するという事

だという事ではないでしょうか。


という事は、私達の会社で色んな会社と取引がある中で、前線にいる従業員と経営層がきちんと会話し、独自のモノ・サービスを作り上げていき、従業員が提案してくれた事業が成功したら、その従業員にきちんと還元する社内の競争文化が成長の鍵なのではないかと思います。

ただ、日本人は過去世界2位の経済大国から脱落して以降、働く人向けの過保護な政策が実施され、保守的な人が多くなってしまった事で、「事業を立ち上げよう」という気概が薄い状態になるように思います。

正解2位の経済大国から脱落して、私達が戦後の頃に立ち戻って、一人一人がハングリーな精神で果敢にチャレンジする状態にならないと、危険だなとつくづく感じます。

 

経営者が、どれだけ従業員を引っ張っていき、事業の成功体験をさせ、従業員一人一人が「ゼロから新しいイチを創る」という意識になれるのか。

これが当社が今後成長していく為に必要な事のように思います。


ちなみに、日本も戦後の貧しい状態から経済成長したのは、中国と同じくアメリカをはじめとした海外の国から学習して新しいモノ・サービスを作れるようになったからなのだそうです。

という事は、中国に次に訪れるのは、世界2位の経済大国だという慢心から、中国国民が保守的な人民になってしまうという事なのでしょう。

そうなった時に次に経済大国になるのは、インドなのかもしれません。そして、インドも日本と同じようになるかもしれません。

 

やはり、創業期〜成長期〜安定期〜減退期というのを意識して、初心に戻って第二創業期をいかに早く立ち上げる事ができるのか。

これが大切なマネジメントなのかもしれません。