先導型リーダーと調整型リーダー

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最近、裏金問題で自民党が処分を下した時の岸田首相(自民党総裁)の動き方を見ていて、この人は調整型のリーダーなんだなとつくづく思います。

一見、調整型のリーダーを見ていると、関係者の顔色を見ながら汗をかいて、バタバタと動いているように見えますので、統率力がなさそうに見え、視聴者からは頼りない人に見えるかもしれません。

ただ、自分事として考えてみると、今の世の中に先導型リーダーと調整型リーダーのどちらが時代に適合しているのかと考えてみたとき、やはり今の時代は調整型リーダーなのではないかと思うのです。

言動が自由なSNS社会において、先導型リーダーの強さは、時にたたかれやすく、パワハラと認識されやすいです。今の時代に田中角栄がいたら、どうなってたんだろうなと思う時さえあります。

情報があまり行きわたっていない環境で、洗脳しやすい状況であれば、先導型リーダーというのは活きると思いますが、今は多様性を受け入れていく世の中です。ここには、色々な価値観や色々な育ちの方々を許容していく姿勢が重要で、むしろ岸田首相の行動は今の時代にあっていると思います。

私たちの会社も同じく、先導型リーダーが人々を洗脳するというやり方ではなく、調整型リーダーである必要があります。

ただ、間違ってはいけないのは、今は平穏な時代だからこれで良いのです。

災害があったり、戦争があったり、不測の事態になった場合は、先導型リーダーが必要になっていきます。

つまり、会社のトップは、通常時は調整型のリーダーであり、不測の事態では先導型のリーダーになれる二面性が必要という事です。

これからゼネラリストとして、プロジェクトマネージャや組織の管理職になる方に対するメッセージとしては、チームが平穏な時は調整型リーダーであり、不測の事態では、先導型のリーダーシップが今の時代では必要だという事です。

先導型リーダーは、調整型リーダーへの変身が難しく、調整型リーダーは先導型リーダーへの変身が難しい。

リーダーには2面性は必要なのだと思います。