AppleのAir Tagを考える

 | 企画

Apple社から、Air Tagというものが発売されましたが、実は3年前に こういうものを作りたいなと思っていたものでした。会社の中での企画が上がって、どういう風に作っていこうかと検討したのですが、ハードウェアを作ったことがない当社としては、ソフトウェアを作るところまでの イメージはできたのですが 当時は難易度が高いと思って却下されたものでした。

 

この製品はどういうものかというと、たとえば 自分の鍵等にこのAir Tagをつけると、iPhoneで無くしたモノの位置がわかるというものです。しかも、位置の情報も細かくわかる そして もし家の中で亡くなった場合はiPhoneから音を鳴らしてどこにあるよということがわかるわけです。iPhoneを見つける仕組みを応用したものだと思われます。

 

私がこのAir Tagのようなものを考え出したのは、実は会社の中で入館カードを忘れたり、セキュリティーカードを紛失したり、そういう事が多発したことがあって、それを解決するためにはどうすればいいのかということで、従業員のみなさんで考えてもらった結果、ストラップと 入館カードの間のヒンジの部分を新しいモノにするとか、定期的に人で紛失チェックするとか、そういうアナログな改善案しか出てきませんでした。そこで、もう少しデジタルなやり方がないかと言うことで会社の中で協議をした結果、Air Tagのようなものが必要なんじゃないかというふうな結論に至りました。そこで、webアプリケーションのエンジニアやインフラエンジニアに相談したところ、ソフトウェア上ではGPSを使って可能なことになるという事はイメージできましたが、ただ私たちはハードウェアを作るような会社との取引がなかったために、どうやってAir Tagのようなハード製品を作るのかというところが具体的なイメージができないまま却下されてしまったと言うことでした。

 

今回appleが 私たちが考えていたようなものを出したということは、私たちが困っていたことを解決するっていう方向性は間違っていなかったんですが、実現する為に動かなかったことによって 作成することができなかったわけです。

要するにApple社と同じ企画は早いタイミングで出来ていたわけです。

3年前には規格ができていたのに 動かなかったAppleに先を越されてしまった・・ということは、当社には何が足りなかったのでしょうか?

 

それは、行動力と資金力です。

 

 

よく言われることなのですが イメージは誰でも出来る。そこから行動するかどうかが1番大事なんだいうことがよく言われます。
(逆に、イメージができなければ、その会社はそこで終わりとも言われます・・)

 

とにかく、イメージができたら、即行動です。

皆さんも 行動できていますでしょうか?ひらめいたことを行動していますでしょうか。やはりイメージをし、企画するところまではあってもそこから行動する力と会社が投資する資金力。これをきちんとした状態を保つためには、やはりみなさんが困っていることを企画する力も必要ですし、行動するための時間そして会社を右肩上がりに成長させながら、新しいサービスを作っていくための投資ができる状態というのを常に考えていかなければならないと言う事が今回Air Taによって勉強になったこっちではないかなと思います。

 

これからの 当社のサービス企画・サービス化においてAir Tagを1つの 教訓として 見習っていきたいなと思います。

 

最後に、そうはいってもApple社が作ったこのAir Tagは、私たちが考えた企画と同じものでしたが、ただデザイン製のシンプルかつお洒落な形で出来上がっていること。ここは私たちハードウェアを作ったことがない会社なので思いつかなかったと思います。また、会社のネームバリューそしてお洒落なモノづくり。頭が下がります。

 

一流企業とは、

サービスを企画する力。製品を企画する力と行動能力・資金力。そしてデザイン力。そして、ファンを獲得する能力。

これらが合わさって初めて一流企業と言えるのはないかと改めて痛感しました。